万年筆というと、価格帯やつくりの複雑さから、なんとなく敷居が高いイメージがありました。
しかし、万年筆を取り扱うメーカーは数多く存在し、初心者でも購入しやすい価格もあって試してみたいとおもい、今回は、初心者の私が万年筆を解説していきたいとおもいます。
- 万年筆の書く太さ
- 値段、価格帯
- インクの種類
- 書き方のコツ
万年筆の書く太さ
最初に万年筆を選ぶ基準は皆さんそれぞれ違うと思いますが1番に考えてほしいのがペンの太さになります。
自身が書く手紙やノートなどシチュエーションによって選ぶのがいいとおもいます。
万年筆になれていない初心者のおすすめの太さが「F(細字)」「M(中字)」と言われます。
その理由は書き心地が手にする機会が多いボールペンに似ているためです。
初めての方でも万年筆特有の癖を感じず、すんなり書き始めることができます。
下記の図の色んな字幅を試しみて自分好みの太さを選んでみてはいかがでしょうか。
【万年筆の線の太さ一覧】
太さ | 特長 |
EF(極細) | ノートや手帳など小スペースにも書きやすい線の太さ |
F(細字) | ノートや手帳など様々な用途に使いやすいスタンダード |
MF(中細) | FとMの中間の太さ。 日常的な使用に向いている字幅 |
M(中字) | 字に自信がない方でも綺麗に 書ける太さ |
B(太字) | 契約書のサインなどビジネスに活躍する太さ |
Z(ズー) | 万年筆になれた方におすすめ。筆記角度によって細字と太字に書き分けができる |
MS (ミュージック) | 楽譜用のペン先。 最近ではデザイン文字を 書くために人気が上昇傾向 |
無印良品「ポリカーボネイト万年筆」
見た目は無印良品らしい、ホワイトグレーのボデイがシンプル。
手紙やノートへの書き込みには丁度いいですが、手帳に細かく書き込むには太いと感じました。
PLATINUM(プラチナ万年筆) 限定品 万年筆 プレピー 和 PSQ-500
2007年の発売から低価格で本格的な万年筆の「preppy(プレピー)」の和柄をまとった限定モデル。
>>プラチナ万年筆プレピー 和 PSQ-500 PLATINUM
無印良品とpreppy(プレピー)比較
同じF(細字)になりますが若干太さが違うように思えました。
・ポリカーボネイト(無印良品)→少し太く感じました。ややMF(中細)よりなのかな。
・プラチナ万年筆(PLATINUM)→ノートに書くには丁度いい感じがしました。
同じF(細字)でしたが太さにばらつきがあるものですね。
各社メーカーにもよりますが店頭に行って書かせてもらってから購入を決めたほうが良いかも知れません。
万年筆初心者はカートリッジがおすすめ
カートリッジ
カートリッジ式は専用カートリッジを差し込むだけで簡単にインク補充ができる方法です。
メンテナスも不要で手軽に補充ができるのでおすすめです。
ただ簡単にインク補充が出来る一方、規定のカートリッジ以外使用ができないという側面があります。
自分が好きなインクで書きたい!となった場合は、また別の万年筆を検討する必要があります。
吸入式
吸入式はボトル瓶からインクを吸い上げ万年筆内部に補充する方法です。
吸引式の良い点として万年筆でしか味わえないこの「万年筆を使っている!」という醍醐味が感じることができる点です。
- インク容量が大きく沢山書くことができる
- 万年筆1本で様々なインクを使用することができる点です。
自由度が高い吸入式ですが、補充する時間が必要となる・手やペン先が汚れてしまうなどの手入れが必要になる点もあります。
書き方のコツ
正しい状態で書く
万年筆はペン先の表部分を上にして持ち、やや寝かせ気味(45度~60度程度)にペンポイントを均等に紙面にあてるのが正しい状態です。
初心者によく見られる書き方として、ペン先が左右均等にあてられず片方だけに偏って書いてしまうことがあるそうです。
アンバランスな状態で書き続けてしまうとペン先が開いてしまう要因になります。
正しい状態を守ることで綺麗な文字を書くことができ、また万年筆を痛めることなく長期にわたって使用することができます。
とめ・はね・はらいを意識する
この3つを意識するだけで読みやすくメリハリ感のある美しい文字になります。
練習するなら「とめ・はね・はらい」が全て入っている「永」の漢字がおすすめです。
上達するコツ
やはり慣れない期間は、書き続けることが綺麗な文字への近道です。
ただ「ひたすら書く!」は難しいですよね。
そんな時に楽しんでできる練習方法は「日記を書く」ことです。
万年筆は使えば使うほど手に馴染む筆記具のため、毎日書き続ける日記は万年筆の練習に最適です。また万年筆は表情が豊かなのでその時々の気分で変わる文字の雰囲気を楽しむことができます。
まとめ
現代ではスマートフォンやPCが普及し「文字を書く」という行動が少なくなりつつあります。
万年筆で書いている方を見かけるとかっこいいとおもうのは私だけではないはず。
近年スマホやPCを使うことが増えてきて「書く」ことが少なくなってきたように思えます。
手帳好きな私にとって寂しい限り。
だからこそ、自分のお気に入りの万年筆を見つけて「書く」ことを楽しみたいと思います。
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