めめ階段と徒歩がこんなにも遠いなんて・・・。
春になると世界は明るくなる。
けれど私の体は静かに重くなる。
花粉症と喘息。
この二つが重なる季節私は「呼吸」と一緒に働いている。
そして今年はっきりと自覚したことがある。
階段がしんどい。
徒歩がつらい。
たったそれだけのことなのに
その事実は思っていた以上に心に刺さった。
たった一階分なのに
職場の階段。
以前なら何も考えずに上がれていた一階分が今はまるで小さな山のように感じる。
一段また一段。
胸がぎゅっと締めつけられる。
途中で立ち止まりたくなる。



まだ半分もある…
若いころは階段を二段飛ばしで上がれた。
今は一段ずつゆっくり。
そして上に着くころには
息が荒くなっているのが自分でもわかる。
ヒューヒューとまではいかなくても、
明らかに「普通」ではない呼吸。
誰にも気づかれないように
そっと口をすぼめて長く吐く。
吸うよりも吐くことに集中する。
それだけで少し楽になるけれど
心は少し置いていかれたような気持ちになる。
徒歩10分が遠い
最寄り駅までの徒歩10分。
春の風は気持ちいいはずなのに私はどこか緊張している。



今日はどのくらい息が上がるだろう
花粉が多い日は、
胸が最初から重たい。
少し早歩きをしただけで
心臓がドクドクと強く打ち
呼吸が追いつかなくなる。
50代になってから
体の「回復力」が明らかに落ちたと感じる。
若いころなら
少し息が上がってもすぐ戻った。
今は戻るまでに時間がかかる。
その「戻らなさ」が不安を呼ぶ。
喘息は「吐けない」病気
喘息は吸えない病気ではなく、
吐けない病気だと医師に言われた。
頭では理解している。
けれど心はつい自分を責めてしまう。



こんなことでしんどいなんて
もっと頑張らないと。
でも春の気道は敏感だ。
花粉が入り炎症が起き気管支が狭くなる。
それは意志ではどうにもならない。
仕事とのリアル
仕事では動くことが多い。
利用者さんのそばに寄る。
急いで対応する。
階段を上り下りする。
息が切れても
すぐには止まれない場面もある。
そんなとき私は、
「7割で動く」と決めている。
フルパワーで動かない。
最初から余白を残す。
そして、
トイレに行ったときに呼吸を整える。
鼻から短く吸い、
口をすぼめて細く長く吐く。
それだけで、
胸の圧迫感が少しゆるむ。
できなくなったのではない
階段がしんどい。
徒歩がつらい。
それは「老い」なのかもしれない。
でもそれだけじゃない。
炎症の季節。
体が戦っている証拠。
だから私は
こう言い換えることにした。
「できなくなった」ではなく
「今は守る時期」。
エレベーターがあれば使う。
急がない。
早歩きをしない。
息が上がる前にペースを落とす。
それは甘えではなく
長く働くための工夫。
50代の働き方
50代は気合いよりも調整力。
無理を重ねるより
崩れないことを優先する。
息切れする日もある。
胸が苦しい日もある。
それでも私は
今日もできる範囲で働いている。
階段をゆっくり上がりながら、
「一段ずつでいい」と自分に言い聞かせる。
徒歩10分を
「呼吸を整える時間」に変える。
若いころのように軽やかではないけれど
今の私には今の歩き方がある。
同じように苦しいあなたへ
もしあなたも今
- 階段がつらい
- 少し歩いただけで息が上がる
- それを誰にも言えずにいる
そんな状況なら伝えたい。
それは怠けではありません。
炎症と戦っている体のサインです。
呼吸は守っていい。
ペースは落としていい。
春は通り過ぎます。
今は整えながら働く季節。
階段をゆっくり上がる自分も
途中で深呼吸する自分も
ちゃんと頑張っている。
それが
50代私の花粉と喘息と仕事のリアルです。









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